第28回 『根をのばす』
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いつもありがとうございます。 感謝☆ 
みなさん、こんにちは!
今日はポッカポカ陽気でしたね~

僕の家の近くには川が流れていて、それを伝うように桜の木が列をなしているのですが、
もう8分咲きくらい、すっごい咲いていました。

長い冬を乗り越え、ようやく外の空気を味わうことができたと言わんばかりに、蕾をいっせいに開かせた花たちはイキイキしていました。
写真にいっぱい納めてきましたので、明日、大公開しちゃいますね!
お楽しみに

第28回目 ―『根をのばす』―
今日の誕生花、見てくださいましたか?
今日は、『カタクリの花』 でした。
僕は誕生花としてアップするために、『カタクリの花』 についていろいろと調べていたのですが、調べすすめていくうちに、『カタクリの花』 が大好き になってしまいました。
正直、知らなかったんですね。

『カタクリの花』 がどんな花なのか。
どういう形をして、 何色で、 春に咲くのか秋に咲くのか、 一体どんなところに咲くのか。
全く知識がなかったんです。

言い訳をしてしまえば、『カタクリの花』 は切花としての流通はありません。鉢物としても見かけたことはありません。僕がこれまで花の仕事をしていて、一切出会うことはありませんでした。
それが今回、僕が毎日更新している 『日めくり誕生花』 の中で、はじめて出会うことができたわけです。最初に、森の中に群生している写真を見た段階で一目惚れをしてしまったのですが、決定的だったのはその性質です。

『カタクリ』 は花を咲かせるために、平均して8年という長い長い年月をかけて地中深くに根をはり、その種子を育みます。
しかし、そうしてようやく成長した種子も、その花を咲かせる時期はわずかに早春の1週間程度だそうです。森の中の木々が、葉を生い茂らせ緑で日光を遮ってしまう前の、わずかな期間を利用していっせいに花を咲かせるのだそうです。そして、その一週間が過ぎるとその後約2ヶ月位で葉が枯れ、翌年の早春までふたたび長い眠りに入るということです。

つまり、次の年の3月まで、1年のうちの10ヶ月もの間、地面からは一切その姿を消してしまうということなんです。このような植物を、生態学的にはスプリング・エフェメラルと呼び、意味は、その儚さから カゲロウephemeral(エフェメラル) のように、現れてはすぐ消える早春の短命な植物ということになるそうです。そして性質はデリケートで育つ環境を選ぶため栽培は難しく、一度激減すると再び復活させることは大変難しいそうなんですね。
僕はこのことを知り、群生するその姿と重ね合わせて、いっぺんに好きになってしまいました。

花が咲くまで生育するのに8年という年月を費やし、やっと成長したと思ったら、またその花を咲かせる期間は1年の内たった1週間なんです。そしてその後は一切、地上から姿を消してしまうということなんですね。おまけに言えば、『カタクリ』 はアリの習性や行動を利用して群落を広げる植物として有名で、アリに種を運んでもらうということです。
なんて潔く、そして辛抱強く、そしてなんとしたたかなんでしょう。

自分が輝ける一瞬の為に、それ以外の陽の当たらない期間は地中深くに根をはって生きていく。僕もそんな 『カタクリの花』 のような人間でありたいものです。 
ちなみに 『カタクリの花』 は、近年では乱獲や盗掘、土地開発などによる生育地の減少によって、その数が激減しているそうです。絶滅するようなことだけは絶対にあってはならないことです。

そしてまた、なんとタイム入りーなことか、今がまさに 『カタクリの花』 の開花時期なんですね。
これもきっとなにかの縁だと思うので、この機会に 『カタクリの花』 にご対面してこようと思っています。

―何も咲かない寒い日は、下へ下へと根をのばせ。やがて大きな花が咲く―
高橋尚子
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